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報本反始

オーストラリアにおける大洪水は大変な被害をオーストラリア各地にもたらしていますが、この状況においてもオーストラリアドルを買い続ける投資家達の動きに(背景は全く異なりますが)大震災時の円高を連想してしまいます。

オーストラリアでは、昨年の大干ばつに続いて、今年の大洪水により、小麦などの生産出荷におおきな影響が出ている様子ですが、世界的な食料需要の増加と供給への不安から小麦などの価格は昨年からぐんぐん上昇しています。昨年夏から続くオーストラリアドル高の流れは、この大災害でも資源価格上昇を材料にさらなる上昇を見せるのでしょうか?

現在、1.00ドルをはさんで膠着している豪ドルドルも、16年前のドル円の様にこの後上昇速度を速めるのでしょうか。オーストラリアドルの価値上昇とともに、大好物のおうどんとパンの値上がりにつながりそうで、大変心配です。

上海総合株価指数の軟調な地合いを受けてリスク回避の姿勢が強まった

衆院選挙にて民主党政権発足が確定したことで政策への期待から円買いが進み、さらに上海総合株価指数の軟調な地合いを受けてリスク回避の姿勢が強まったことからドル円相場は92円を割り込み、急激な円高が進んだ。

 

豪中銀は政策金利3.00%の据え置きを決定したが“声明の中でしばらく現状の政策を維持する”としたことで失望の豪ドル売りが持ち込まれる場面もあった。週末に発表された米雇用統計では失業率が26年ぶりの高水準となったことで発表直後がやや混乱したものの、非農業部門雇用者数が事前予想よりも改善していたことからドルは反発するという荒い相場展開を見せた。

 

相場展望

週末開催されたG20にて景気浮揚・活性化策の継続が確認されたため、株価の下げ止まりから改めて行き過ぎたリスク回避の巻き戻しが持ち込まれる値動きが予想される。先週の為替相場をリードした中国株式市場ではG20の結果や10月1日の建国60周年を直前に控えていることもあり、明るい材料に反応しやすい状況が揃うことになる。

 

先週発表された米雇用統計では26年ぶりに失業率が9.7%という高水準となったが、非農業部門雇用者数は事前予想よりも悪化しなかったことから債券利回りや株価が反発する動きを見せた。雇用関連指数がそろそろピークを過ぎたと受け取ることもできるため、避難通貨としての円は反動で売られやすい流れに転じることも考えられる。

 

今週は国内では9日以降に外貨建て投信の設定が予定されている。7日は米国市場が休場、11日に発表される9月の消費者態度指数、ミシガンセンチメントは注目度が高い。また8-11日に予定されている米国債入札は波乱材料として警戒しておきたい。

政権交代の影響は限定的

先週発表された本邦失業率は5.7%、有効求人倍率0.47倍と前回に引き続き悪化、また消費者物価指数についても-0.9%とこちらも物価下落傾向を強めており、経済指標から見る日本の景気は悪化の一途を辿っている。週末の衆議院選挙では事前の予想通り民主党が圧勝しており、自民党からの政権後退が行われることにより、今後の景気対策を合わせて株価、為替などの市場への影響に注目が集まっている。

 

7月中盤より本邦株式市場は堅調さを見せており、海外の株式市場が下落する中でも比較的底堅い値動きを見せる中、外人投資家による日本株買いが目立っているとの話もよく聞いている。一方で、衆院選挙において事前に民主党の優勢が報道されるとばら撒き財政による財政収支の悪化を懸念する向きも多くなり、円売り、株売り、債券売りを仕掛ける向きも出ていたと言われるが、結果として株式市場は10,200〜10,500円程度で底堅い動き、債券先物市場は8月初旬に下落(金利上昇)する場面もあったが、結局は7月の高値138.97円を上抜いて139円台にて推移している。市場の評価は民主党政権による財政収支悪化懸念はどうやら限定的であり、日本経済への影響はいい方向に働くのではないかとの想定でポジショニングしている可能性がある。

 

日経平均株価週足でチャートを見ると10780円近辺にある雲の上限を意識して上げ渋りを見せており、この雲が比較的厚いことから一気に上抜けることは難しそうだ。また、2007年7月の高値18,295円からの抵抗線が10,600円程度にあり、この抵抗線も上昇を阻んでいる。しかし、この抵抗線、週足雲を上抜くことが出来れば株価についても上昇傾向を一気に強める可能性がある。為替市場では豪ドル円は昨年高値からの半値戻しを達成しながらも上げ渋りを見せ始めており、一方的な円安方向とはなっていない。また、ドル円についても夏休み相場と言える比較的静かな市場の中で順次ドルの頭を切り下げる動きを見せており、総じて円高傾向が強まっていると言える。

 

為替市場では夏場のもみ合い相場の中で力を貯めた可能性が高く、秋口にかけてドル円市場が方向性を見せる可能性が高まっているように見える。従来、政権交代による影響を受けて短期的に日本売りが活発となる可能性が高いように思えたが、選挙までの動きを見ると市場の多くは既に日本買い方向への仕掛けを考えている可能性がある。もちろん株式市場が週足の雲を上抜けるなどのサインを待つ必要はあるものの、今週中にはなんらかの結果が出るものと思われ、株価で10,800円越え、ドル円が92円割れといったところが大きなポイントとなる可能性があり、今週中の株価、為替市場の値動きは特に注意したいところである。

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